第33回日本植物細胞分子生物学会大会・シンポジウム
お知らせ
第33回日本植物細胞分子生物学会(東京)大会・シンポジウムを下記の通り、開催いたしました。
1.会期
2015年8月10日(月)、11日(火)、12日(水)
2.会場
東京大学 農学部
3.大会実行委員長
山川 隆(東京大学)
4.タイムテーブル
5.一般講演
>>口頭発表(PDF:765KB)
>>ポスター発表(PDF:733KB)
6.シンポジウム
学会本部企画シンポジウム 「博士人材の産業界へのキャリアパス」
オーガナイザー:藤原 すみれ(産業技術総合研究所)、清水 力(クミアイ化学工業(株))、小泉 望(大阪府立大学)
本学会は、博士人材のキャリア支援を目的とした活動に取り組んでいる。本シンポジウムでは、キャリア支援の現場にいる方、博士を積極採用している企業の方、博士取得後に企業で活躍している方からの生の声を届け、議論することで、産業界での就職に関する疑問を解決し、博士人材の活躍を後押しすることを目的とする。
「博士人材の企業就職の現状と課題」
二谷 貴夫(東京農工大学)
「企業研究者として働くことの魅力と実情~博士課程修了者の企業就職までの道のりと就職後のQ&A~」
井田 仁(クミアイ化学工業(株))
「海外ポスドクから外資企業へのキャリアパス」
高橋 靖幸(ダウ・ケミカル日本(株))
「企業が期待する博士人財とは」
黒木 豊(日本たばこ産業(株))
「博士人材の企業就職について ~自己の能力認識の重要性と売込みのコツ~」
長井 裕樹((株)アカリク)
学会本部企画日韓セミナー「日韓植物バイオテクノロジーの新世紀」
“New Era of Plant Biotechnology in Japan and Korea”
オーガナイザー:橋本 隆(奈良先端科学技術大学院大学)、Sang-Soo KWAK(Korea Rseearch Institute of Bioscience and Biotechnology)
日本植物細胞分子生物学会と韓国植物バイオテクノロジー学会は定期的に植物バイオテクノロジー分野の合同セミナーを両国において開催して、研究交流を行っている。今回は韓国から学会の主要メンバーを招待し、新規技術を用いた作物の有用形質の改変に関する第10回合同セミナーを開催する。両姉妹学会のさらなる交流につながることを期待する。
「A novel thiol-reductase activity of Arabidopsis YUC6 confers drought tolerance independently of auxin」
Dae-Jin YUN(Gyeongsang National University)
「Stress inducible expression of antioxidant genes increased stress tolerance and grain yield in rice plants」
Ho-Sung YOON(Kyungpook National University)
「Molecular dissection and genetic engineering of parthenocarpic fruit development in tomato」
Hiroshi EZURA(Tsukuba University)
「Transcription factors are useful tool for the manipulation of plant traits」
Masaru OHME-TAKAGI(Saitama University)
シンポジウム 1) 「組織培養の実用化」
オーガナイザー:大西 昇(キリン・基盤技術研究所)、吉松 嘉代(医薬基盤・健康・栄養研究所)
植物組織培養による種苗生産・物質生産では、細胞組織の安定した大量培養、あるいは再分化、そして大量育苗という農業の現場までスケールアップするにあたり、多くの課題に直面する。新育種技術が登場した現在でも、この課題を乗越える必要がある。本シンポジウムでは長年研究を続け、時には思わぬ方向に発展させてこれらの課題を見事に解決し、実際に産業利用されているか、あるいはその一歩手前まで進んだ例を紹介する。
「植物組織培養研究から見出されたストレス制御成分KODAの産業的応用」
横山 峰幸(横浜市立大学・木原生物学研究所)
「チューベローズ培養細胞による多糖の生産と化粧品への応用」
大辻 一也(帝京科学大学生命環境学部)
「新技術による生薬「甘草」生産基盤としてのウラルカンゾウ組織培養物バンクの確立」
吉松 嘉代(医薬基盤・健康・栄養研究所)
「組織培養による植物大量増殖技術の開発と実用利用」
大西 昇(キリン・基盤技術研究所)
「クロマツの不定胚による苗木大量増殖技術の開発 -東日本大震災の復興に向けた貢献- 」
丸山 毅(森林総合研究所)
シンポジウム 2) 「成長突破力 -ラボからフィールドへ-」
オーガナイザー:馬 建鋒(岡山大学資源植物科学研究所)、梅田 正明(奈良先端科学技術大学院大学)
作物の成長を飛躍的に増加させることができれば農業の生産性は多いに向上する。植物の成長と環境ストレス耐性にかかわるさまざまな制御メカニズムについて、5名の研究者が最先端の研究成果を解説し、これらの研究成果が実際の作物へ、そして農業生産へどのように利用されるか、その方向性をそれぞれ紹介する。(本セッションは英語で行なわれます)
「Analysis of molecular function and application to rice breeding of TAWAWA1, a main regulator of grain number in a rice panicle」
経塚 淳子(東北大学生命科学研究科)
「Development of high-biomass plants by induction of DNA polyploidization」
梅田 正明(奈良先端科学技術大学院大学)
「Enhancement of photosynthesis and plant growth by manipulation of stomatal aperture」
木下 俊則(名古屋大学)
「Nitrogen assimilation and reutilization in rice: A key process in productivity」
山谷 知行(東北大学)
「Improvement of crop productivity and quality through manipulating transporters」
馬 建鋒(岡山大学資源植物科学研究所)
シンポジウム 3) 「バイオインフォマティクス講習会Ⅲ(2015)」
オーガナイザー:矢野 健太郎(明治大学)、中村 保一(国立遺伝学研究所)、門田 有希(岡山大学 大学院)、小林 正明(明治大学)、工藤 徹(明治大学)、尾崎 崇一(明治大学)
バイオインフォマティクス解析の主要言語であるPerlの初歩的なプログラミング法を解説する。参加者がノートPCを持ち込み操作する実習形式とするが、座学として受講する(パソコン操作をしない)参加者も歓迎する。
「Perlプログラミングレッスン(初級編)」
矢野 健太郎(明治大学)