倉田のり先生がみどりの学術賞を受賞されました
本学会員の倉田のり先生(国立遺伝学研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授)が令和5年(第17回)みどりの学術賞を受賞されました。
みどりの学術賞は「みどり」についての国民の造詣を深めるために、国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護等に係る研究、技術の開発その他の「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった個人に内閣総理大臣が授与するものです。対象となった学術上の功績は「イネのゲノム情報基盤の確立と生殖・多様性研究」です。
倉田先生は、国際連携によるイネゲノムプロジェクト研究に参画してゲノム解読に大きく貢献するとともに、生殖に関連した遺伝子の機能を解明しました。また、世界各地から収集した栽培イネおよび野生イネのゲノム解析を通じて多様性と進化の研究を進めると共に、収集したイネの分譲体制を確立するなど、イネの品種改良の研究基盤構築に尽力しました。これらの功績は、食糧の安定的な生産につながる植物科学や植物遺伝学の発展に大きく貢献したとして高く評価されました。
倉田先生のご功績に敬意を表し、会員の皆様と共にご受賞を心よりお慶び申し上げます。https://www.cao.go.jp/midorisho/