秋山 遼太（神戸大学）
「ステロイドグリコアルカロイド生合成機構の解明」
ステロイドグリコアルカロイド（SGA）は、窒素原子を含むステロイドを基本骨格とする代謝産物であり、ナス属作物に含まれる毒性化合物としてよく知られている。例えば、ジャガイモのa-solanineは不快な苦味の原因となり、多量摂取により食中毒を引き起こす。本研究ではナス属植物が生産するSGAの構造多様性に着目し、トマトとジャガイモにおけるSGA生合成経路を明らかにしてきた。
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鈴木 隼人（大阪大学）
「ミヤコグサのトリテルペノイド生合成に関する研究」
ミヤコグサのトリテルペノイド組成と生合成経路を明らかにしたことで本植物をトリテルペノイド研究に用いるための基盤を築いた。加えて、ミヤコグサが水耕栽培条件下で二次通気組織特異的にベツリン酸を高蓄積すること、ならびにbHLH型転写因子がその制御に関わることを明らかにした。本成果は、マメ科においてベツリン酸を含むトリテルペノイドの生理学的意義を解明する足掛かりになると期待される。
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