高校生と市民のためのバイオフォーラム「植物バイオテクノロジーによる伝統文化植物資源の持続的利用」
本学会の活動を知っていただくために、一般の方々を対象とした公開シンポジウムを開催しております。
以下の予定で、高校生と市民のためのバイオフォーラムを開催いたします。入場無料、参加登録不要です。
テーマ:「植物バイオテクノロジーによる伝統文化植物資源の持続的利用」
日時 :2006年7月29日(土)12:30~15:00
場所 :筑波大学図書館情報専門学群 講堂
海外の多くの例を総括すると、農業や生活に使われる植物遺伝資源の保全は、種苗の保全や栽培の励行だけではなく、利用の知識の積極的な保護、市場の開拓ならびに利用の促進が必要である。また、保全について、幅広く植物バイオテクノロジーによる持続性と地域振興の調和を考慮する必要もある。世界的な潮流として、グローバライゼーションによる急激な情報と材料の流入が発展途上国の地域でも起こっており、外来知見の重視と伝統的な知見や総合的な文化の軽視により、在来文化が失われつつあることは否定できない。科学技術を振興している日本においても、国際的状況に注視しながら、資源と技術について情報の総合的把握と持続性と発展の方向性の見極めが必要となってきている。これらを最新の植物バイオテクノロジーと関連づけ、利用による保全を促進する課題を紹介する。特に、在来植物資源の知見の開拓及び保護について、地域振興とからめ、植物バイオテクノロジーを中核とする科学技術の実業/実生活との関わりを紹介する。
講演1:温故知新:伝統文化からみる植物利用による食と健康の維持
佐竹 元吉(お茶の水女子大学)
講演2:植物由来の機能性物質の評価と生産
吉松 嘉代((独)医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター筑波研究部)
講演3:在来植物の保全と利用の開拓:
1). 在来作物資源の保全と利用振興
岩本 嗣(大阪府食とみどりの総合技術センター)
2). 地場の産業を支援する植物遺伝資源と技術
須賀 立夫((社)茨城県穀物改良協会)